映画「ミッドウェー」を経営に活かす。 その2 業績改善に直結する戦略
このミッドウェー作戦においては、コロナ禍における、中小企業の経営に通じる反省点が多々あると感じ、「業績改善に直結する戦略」に(無理やり)あてはめながら感想をまとめることにした。
このコロナ禍で、顧客ニーズの劇的な変化による競争激化、M&A素界の壁を越えた競争など経営環境の変化のスピードがさらに速くなっている。
経営の先行きの不透明感、環境変化のスピードが激しい中で、 経営者は戦略を自ら決断して実行しなければならない。
しかし経営者は神ではないので常に正しい決断ができるとは限らない。
経営者にとって、走りながら考えること、すなわち戦略を実行しながら環境に合わせて戦略をブラッシュアップさせていくことの重要性が増している。
よって、下記の「成果の出る戦略の構成要素」の公式に当てはめて考えたい。

1.変化への対応
①PDCAは確実に行われ、戦略が改善されているか?
米国 | 敵艦隊の空母の位置情報の重要性を認識し、情報共有及び索敵のスピードアップに全力を挙げていた。 |
連合艦隊 | ミッドウェー島付近に米艦隊はいないという先入観が、下位の人員にまで伝染し、索敵に細心の注意を払わずに米国側より先に米艦隊を発見できなかった。 |
【気づきとして】
☆MAやSFAといったデジタル技術を使いこなしながら、どうすれば良質な見込み顧客を獲得できるのか、またどうすればそれらが受注に結び付くかを徹底的に思考し、知識化していますか?
2.実際の環境変化(運)
【気づきとして】
私のクライアントで『「コロナ休」を只の有給休暇と勘違いしている危機感のない社員が大勢いる』とお嘆きの経営幹部がいる。
映画でも、米国太平洋艦隊はパールハーバー攻撃の直後でもあり下士官に至るまで危機感がみなぎっていた。
一方で連合艦隊側では、映画では出ていないが史料からはかなり慢心・油断が垣間見れる。
勝利の女神が米国太平洋艦隊に微笑んだ一因と考える。(環境変化による)運が逃げてしまった。
☆中小企業の社長を殺すのに刃物はいらない。ネジを1本緩めておけば、それで会社の命とり。(これは私の常套句)
コロナ禍においては全社員が一瞬の気の緩みも許されないのである。
運は準備をしている者の前にしか現れない。(環境変化による)運を味方につけよ!
その3へ続く。